・スノーピークのガス缶の種類が知りたい
・スノーピークのガス缶の違いが知りたい
・スノーピークのガス缶の使い方が知りたい
この記事を書いた人
キャンプとスノーピークをこよなく愛するともぞうです。僕のこだわりは、本当にいいと思ったものを広めることです。僕が日々キャンプをする中で、スノーピークのアウトドアギアを買って使って、失敗と成功を繰り返しスノーピーク製品の知識を上げてきました。その知識で皆様に貢献したいと考えています。どうぞよろしくお願いします。
実は、この記事で紹介するスノーピークのガス缶に関する知識が身につくと3つの「できる」ができるようになります。
ひとつめに、安全な扱いができる
ふたつめに、使い分けができる
みっつめに、迷わず選ぶことができる
なぜなら、僕には失敗から学んだことや経験から学んだ知恵があるからです。
この記事では、スノーピークのガス缶の種類や違い、互換性、カバー、重さ、サイズ、使い分け方、燃焼時間、使用期限、捨て方などをまるっとご紹介します。
記事を読み終えると、ガス缶の使い方で悩むことなく365日快適なキャンプライフを過ごせることをお約束します。
あーキャンプいきたいっ!
スノーピーク ガス缶の種類
金缶と銀缶の2種類のガス缶が発売されています。
なぜなら、外気温で使いわける必要があるからです。
たとえば、冬キャンプでバーナーの火力が弱くてお湯が沸かせなかったり、火がつかなかったりすることがあります。
原因は、外気温です。
外気温が低いとガス缶の温度が下がってしまい、液体のガスが気体のガスに変換しづらくなるからです。
そこで、金缶と銀缶を使いわけるとこの困った現象を解消することができます。
冬キャンプなど外気温が低いときのキャンプで金缶はマストアイテムです。
備えあれば憂なし。
スノーピーク 銀缶の種類
銀缶は、OD缶とCB缶の2種類です。
CB缶は長細い形をしたおなじみのガス缶で、カセットボンベの略です。
ガス缶といえば、このCB缶を想像する人が多いのではないでしょうか。
価格が安いため日常でも使いやすいのが特徴です。
OD缶はコロコロとした丸みのあるガス缶で、OD缶とはアウトドア缶の略です。
OD缶を初めて聞く、という人も多いのではないでしょうか。
CB缶よりも若干割高ですが火力が強くアウトドア向きなのが特徴です。
燃焼器具ごと使えるガス缶が違うので、CB缶とOD缶に対応した燃焼器具を使いましょう。
スノーピークのガス缶 重さやサイズの種類
CB缶の重さ・サイズは1種類、OD缶の重さ・サイズは3種類です。
それぞれ詳しく解説していきます。
スノーピーク ガス缶の重さ
OD缶は製品名に110・250・500の番号が付いています。
多少のズレはありますが、番号=内容量と覚えておけばいいでしょう。
CB缶の重さは、250gのみです。
スノーピーク ガス缶のサイズ
CB缶のサイズは、1サイズのみです。
OD缶のサイズは、110→250→500と番号が大きくなるほど比例してガス缶も大きくなります。
大事なポイントは、燃焼器具に応じてOD缶を使い分けることです。
なぜなら、燃費器具とのバランスや使い勝手、使用時間を考える必要があるからです。
たとえば、小型の燃焼器具に大きいOD缶を使うのはバランスが悪いし、大型の燃焼器具に小さいOD缶を使うのもバランスが悪いし、ガスを大量に消費するランタンやツーバーナーに小さいOD缶を使うとすぐガス切れを起こすし、そうなると頻繁にガス缶を交換しなくちゃで手間とコストがかかります。
ガス缶が大きくなるほど1gあたりの単価は安くなります。
もっと具体的な例をあげると、スノーピーク ノクターンに500のOD缶を使うとか、スノーピーク ギガパワーBFランタンにの110のOD缶を使うとかです。
ガス缶に関しては、大は小はを兼ねたり、コンパクトが正義とはなりません。
ガス缶選びは大事です。
用途によって賢く使い分けましょう。
燃焼器具によって対応するOD缶が異なります。適応器具一覧表で必ず確認してください。
スノーピークのガス缶 プロイソ・イソ・ブタンの違い
金缶と銀缶では中身が違います。
なぜなら、配合されているガスの成分が違うからです。
金缶(OD缶)は液化イソブタンと液化プロパン、銀缶(OD缶)は液化イソブタンと液化ブタン、銀缶(CB缶)は液化ブタンを配合しています。
プロパン・イソブタン・ブタンそれぞれの違いは、液体のガスから気体のガスに変化する温度です。
気温が低くてもガス化されやすいのがプロパンで、その次にイソブタン、ブタンの順となります。
つまり、一番寒さに強いのがプロパンを含む金缶ということです。
スノーピーク公式サイトには、気温20℃以上を目安に銀缶を使うようにと記載されています。
実際に、0℃でも銀缶は使えます。ただ、気温が下がると火力が安定しなかったり、火力がでなかったり、着火しなかったりということがあります。
僕の経験から言うと、燃焼器具のパフォーマンスを考えて17℃を境に金缶の使用を検討することをおすすめします。
スノーピーク CB缶の使い方
家でお鍋やおでんをやったことがある人なら、誰もが一度は使ったことのあるガス缶です。
マグネットに装着させてカチャッと音がすれば取り付け完了です。
取り付け方
CB缶の口に凹んだ切り込みのようなものがあります。
CB缶の凹部分と、燃焼器具取り付け口の凸部分がきっちり合わさるようにセットしましょう。
凸凹がズレていると液体のガスが出てきてしまいます。この状態で点火すると勢いよく燃え上がったり、引火や爆発の危険があります。
接続部分にズレがないか必ず確認してから点火してください。
スノーピーク OD缶の使い方
OD缶は、使い方に慣れやOD缶について少しだけ知る必要があります。
ボンベの口の外周にはネジが切られていて、時計回りで締まります。
取り付け方
OD缶の口の外周にネジが切られています。
OD缶の口と燃焼器具の取り付け口を垂直な状態にして、ゆっくりと回し締め込んでください。
ややきつめでOK。
締め込みが甘いとガス漏れの原因になるからです。
取り付けをしたら接続部分からシューという音やガスの匂いがないかを確認してください。
ガス缶は必ず垂直に立てた状態で取り付けてください。斜めに傾いた状態で取り付けると液体のガスが勢いよく噴出して大変危険です。
銀缶(OD缶)を正立と倒立で使うメリット・デメリット
銀缶(OD缶)だけ、2種類の装着方法ができます。
正立と倒立です。
正立で装着する
正立は気体になったガスを使う方法で、ガス缶の口を上向きにして使います。
正立のメリット
液体のガスと比べるとガスが燃焼しやすいので一気に燃え上がったり、火力が安定するまで炎が大きくなったりする危険が少ないことです。
つまり、安全性が高いの点火直後から炎が安定して使えるということです。
正立のデメリット
火力低下が起こりやすいことです。
なぜなら、液体のガスが気体のガスになるには周囲からの熱(これを気化熱といいます)が必要です。
この気化熱がガス缶の温度を下げてしまい、液体のガスが気体のガスに変化しづらくなってしまうからです。
そして、燃焼時間に比例してガス缶からどんどん熱が奪われてしまいます。
夏キャンプで長時間使っていても問題ないのは、外気温が高いのでガス缶がすぐ暖まるからです。
連続使用するランタンでは光量が落ちたりすることもあります。ランタンには金缶を使った方が光量が安定して安心です。
倒立で装着する
倒立は液体のガスを使う方法で、ガス缶の口を下向きにして使います。
倒立のデメリット
液体のガスが一気に燃え上がったり、火力が安定するまでは炎が大きくなる危険があることです。
危険回避するために液出しで使うときは、最初に正立で1分ほど燃焼させてから倒立で使います。
理由は、気化装置を温めるためです。
気化装置とは液体のガスを気体のガスに変えるための装置で、液出しできる燃焼器具には必ず付いています。
気化装置が温まっていないと液体のガスが液体のまま出てきてしまい、そのまま着火すると大きな炎で勢いよく燃え上がりとても危険です。
また、金缶は使わないこと。そして、事前に使って液出しのコツを掴んでおくことです。
倒立のメリット
液体のガスをダイレクトに取り出すので、気化熱によるガス缶の温度低下が少なく、最後まで安定した火力で使えることです。
外気温が低いときでも火力を維持しやすいのが大きなメリットになります。
倒立も金缶と同じで、17℃を境に使用を検討することをおすすめします。
倒立で装着できるかどうかは燃焼器具ごと異なります。
必ず確認してから使いましょう。
金缶は倒立で装着することはできません。火力が強くなり過ぎてしまうからです。
スノーピークのガス缶は他社製品と互換性はなし、代用もできません
スノーピークのガス缶は、他社の燃焼器具と互換性はありません。
また、スノーピークの燃焼器具に他社のガス缶を代用することもできません。
なぜなら、メーカーが違うとガス缶の口と燃焼器具の接続部分の形状が異なるからです。
たとえば、100円ショップに売っている他社のガス缶(CB缶)でもスノーピーク HOME & CANPバーナーが使えます。
しかし、これはスノーピークが推奨している使い方ではありません。
その理由は3つあります。
ひとつめに、スノーピークのガス缶はスノーピークの燃焼器具で使わないと、製品の性能を十分に発揮できません。
スノーピークのガス缶と他社のガス缶とでは、ガスの配合率が違うからです。
ふたつめに、接続がうまくいかなかったり、正常に作動しなかったり、ガス漏れが発生したり、引火や爆発の危険があったり、異常燃焼を起こすことがあるからです。
みっつめに、保障の対象にならないことがあるからです。
JIA(日本ガス機器検査協会)に認証された燃焼器具はメーカーが指定したガス缶を使って安全検査をします。
つまり、他社のガス缶を使ってしまうと本来想定した使い方ではないということになってしまうのです。
3つの理由からおすすめしません。
安全を考慮して正しい使い方をしましょう。
スノーピークのガス缶カバー
気化熱によるガス缶の温度低下を予防したり、外からの冷たさを伝えにくくする効果は多少ありますが、ガス缶カバーは基本的におしゃれアイテムです。
なぜなら、カバー自体が発熱するわけではないし、カバー自体に保温効果もないからです。
たとえば、長時間の使用で火力が落ちてくる現象を予防するならガス缶を途中で交換しましょう。
冬キャンプの朝に火がつきにくくなる現象を予防するなら、ガス缶にカイロをあてて短時間温めたり、ガス缶を寝袋の中に入れて温めましょう。
ガス缶カバーは見た目をかっこよくするためのもので、ガス缶の温度低下を防ぐ効果はあまりないよというお話でした。
スノーピーク ガス缶の使用期限
スノーピークでは特に使用期限というものをは設けていませんが、2〜3年以内に使い切ること推奨しています。
長期保管していたガス缶に関しては破棄するようお願いしています。
一般的には、ガス缶の底に記載されている製造年月日から7年以内が目安です。
また、購入から2〜3年のうちに使いきることが安全だと言われています。
なぜなら、ガス漏れを防ぐためにゴム部品が使用されていて、ガス缶の使用頻度に関わらずゴムが経年劣化していくからです。
たとえば、ガス缶を災害用に備蓄している場合、良い状態で保管していても数年ごと新しく製造されたものに入れ替えたほうがいいでしょう。
ガス缶の口が錆びていたり、変形や歪みがあったり、製造年月が見えないものは劣化が早く進行している場合があるので使わない方が安全です。
スノーピーク ガス缶の燃焼時間
ガス缶の燃焼時間は、使う燃焼器具の出力によって変わります。
なぜなら、何カロリー消費されるかで燃費時間が決まるからです。
おおよその目安ですが、出力3000kal/hと仮定して250gのガス缶で約1時間です。
燃焼時間は、使用する環境でも変化します。
燃焼器具ごとの詳しい燃焼時間は、各製品の取扱説明書に記載されています。
スノーピーク ガス缶の回収や捨て方、処分方法
お住まいの地域の自治体で決められているルールを確認しましょう。
なぜなら、自治体ごとゴミの出し方が違うからです。
たとえば、僕の住んでいる自治体では、
- 中身を使い切る
- 穴を開けない
- 中が見える袋に入れる
- 袋に「スプレー缶」と書く
- 月1回の資源ごみ(びん・缶)収集日に捨てる
というルールが決まっています。
自治体によって使い切ってから穴を開けるという地域もあります。
「中身の使い切り」や「穴開け」については、僕が実際にやっている作業を下記で紹介していきます。
よければ参考にしてください。
CB缶中身の使い切り方
ガス缶の口の先端を下向きにしてコンクリートなどに押しつけて液体のガスを出し切ります。
液体のガスがシューと出て気体のガスへと変わっていきます。
このとき玉ネギが腐ったようなニオイがしてきます。
ガスを出し切ったらガス缶を振ってみてください。
「シャカシャカ」と音がしなければガスが抜けて空になった状態です。
OD缶中身の使い切り方
テーブルランタン「ノクターン」で使ったり、お湯を沸かしたりして最後まで使い切ります。
ガスを使い切ったらガス缶を振ってみてください。
「シャカシャカ」と音がしなければガスが抜けて空になった状態です。
穴開け
ガス缶の穴開け作業には、スノーピーク製品のクワガタというアイテムを使うと簡単便利です。
バケツなどに水を張り、
周囲に火器や火元がない屋外で作業を行ってください。
まとめ
CB缶(銀缶) | OD缶(銀缶) | OD缶(金缶) | |
---|---|---|---|
値段 | 安← →高 | ||
火力 | 低← →高 | ||
寒さ | 弱← →強 | ||
正立 | – | できる | できる |
倒立 | – | できる | できない |
キャンプスタイルによってCB缶で事足りることもあります。
目的や利用シーンを考えて自分に合ったガス缶を見つけてください。
CB缶がおすすめな人
→主に自宅で使う人や春夏など暖かい時期にキャンプをする人
OD缶がおすすめな人
→火力を重視する人や秋冬など寒い時期にキャンプする人
スノーピークで買うべきキャンプ用品を知りたい方はこちらを参考にしてください。
ではでは、キャンプにいってらっしゃい!
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