快適に料理ができるキャンプキッチンのレイアウト、どうしたらいいのかわからないと悩んでいませんか?
キッチンのレイアウトや配置で使いやすさは大きく変わってきます。
ストレスのない理想的なキャンプキッチンの作り方を考えてみましょう。
- キッチングッズはひとつにまとめる
- 火気はテント・タープの外に置く
- バーナー・ウォータージャグ・クーラーボックスの位置が大事
- 収納とゴミ箱の位置も忘れずに
- 高さを揃える
キャンプ初心者が必ずぶつかるのが、キッチンのレイアウト問題です。
キャンプ初心者がやりがちなのが、必要なものをバラバラに配置してしまうこと。
行ったり来たりとキャンプサイトを動き回っていては、その度に作業は中断してしまいます。
効率良く料理ができないどころか、いつまで経っても終わりません。めちゃくちゃストレスです。
必要なものをスッキリまとめて、切ったり下ごしらえする使い勝手の良い快適な空間作りは大切です。
料理用の作業テーブルは必ず必要というわけではありませんが、あれば便利。おしゃれキャンプを目指すなら、見た目の美しさと生活感のないキッチンは必須です。
キャンプキッチンの作り方の基本ポイントと使い勝手のいい快適なレイアウト6パターンを伝授しちゃいます。
キッチングッズはひとつにまとめる
画像出典:スノーピーク公式サイト
鍋やフライパン・バーナーなどの調理器具、食器類、食材を保存するクーラーボックス、調味料などはひとつの場所にまとめてキッチンスペースを作ります。
バラバラに配置してしまうと無駄に移動距離ばかりが増えてしまい非効率です。
さらに道具ごとグループ分けしておけば、必要なものをサッと取り出すことができます。
多くのキャンプ道具に埋もれてしまう小物類を探す手間が省ければ料理がはかどります。
- キッチングッズはひとつの場所にまとめる
- 鍋とフライパン、木ベラとおたま、お箸とお皿、各種調味料のように用途ごとグループ分けする
火気はテント・タープの外に置く
画像出典:be-tackle
閉鎖された空間のテント内で炭やコンロ・石油ストーブなど、火気の使用で一酸化炭素中毒を引き起こす危険があります。
燃料の種類を問わず命に関わる重大な事故に繋がるケースも、テント内で火気の使用は厳禁です。
一般的なテントやタープはポリエステル素材のものが多く、火がつくと一瞬で燃えだします。引火する危険があるため、安全面を考えて離れた場所に置くのが基本。
爆ぜると火の粉が舞う焚き火や炭火は、テントやタープに穴をあける原因です。お気に入りのテントやタープに穴があくという悲しい結末になってしまうのは残念。
楽しいはずだったキャンプも散々な思い出に早変わり、テントやタープの近くで火を扱う時は細心の注意が必要です。
- テント内では火気厳禁
- 火気はテントやタープから離れた場所に置く
バーナー・ウォータージャグ・クーラーボックスの位置が大事
画像出典:kakakumag.com
バーナー・ウォータージャグ・クーラーボックスの3点の距離が適切だと、移動や調理の時間が短縮され、作業のしやすさが格段に上がります。
クーラーボックスから食材を取り出して調理するまでの順番を考えて配置するのがベスト。
クーラーボックスから食材を取り出す
↓
ウォータージャグで洗う
↓
作業台で切るなどの仕込み
↓
ゴミ箱
↓
バーナーで焼く・炒める・揚げる・煮る
キッチンを制する者はキャンプを制します。
「切る」「洗う」「加熱する」を分けたレイアウトで作業を効率化すれば、料理の時間が楽しくなって疲れを感じにくくもなります。
家庭でのキッチンをイメージして、自分の使い勝手の良さを考えましょう。
右利きの人は右から左へ、左利きの人は左から右へと順に作業できるよう配置すると使いやすいです。
- 右利きの人は「右から左へ」と順に配置
- 左利きの人は「左から右へ」と順に配置
- バーナー・ウォータージャグ・クーラーボックスの距離を考える
収納とゴミ箱の位置も忘れずに
うっかり忘れがちなのが、鍋やフライパン・食器類などの収納場所とゴミ箱の位置です。
作業台の下に収納スペースを作ると調理器具もすっきりコンパクトにまとまります。
バーナーの近くにフライパンを、ウォータージャグの近くに鍋を、必要なものを必要な場所に置けば段取り良く動けるキッチン作りが実現します。
おたまやヘラ・菜箸などの長いモノは掛ける収納がおすすめ。
ゴミ箱の位置も遠すぎると不便です。出たゴミはすぐに捨てられる作業台の脇や下にあると便利。
設置場所を考えず使いにくい場所に置いてしてしまうと作業効率が悪くなります。
ただし、引火の危険がある火気の近くには置かないように注意してください。
- 作業台の下のスペースを活用する
- 収納場所は使う場所に合わせて作業効率アップ
- ゴミ箱は手の届く位置に置く
- 長いものは掛けて収納すれば、しまい勝手も使い勝手も◎
高さを揃える
上下動が少ないフラットな動線を意識して高さを揃えると、格段に作業がしやすくなります。
高さを揃えるとキャンプサイトに一体感がでる嬉しいメリットも。
(画像出典:スノーピーク公式サイト)
- ハイスタイル・・・立って作業ができる高さ。家庭キッチン同様の快適さ。
- ミドルスタイル・・・チェアに座って作業ができる高さ。ダイニングテーブル同様の快適さ。
- ロースタイル・・・ローチェアに座って作業ができる高さ。座って全てに手が届く快適さ。
- お座敷スタイル・・・地面に座って作業ができる高さ。足を伸ばせる快適さ。
80センチ以上あれば家庭用キッチンと同じスタイルで調理や作業ができます。快適性を求めるならハイスタイルが王道です。
バーナー・作業台・クーラーボックス・ウォータージャグも、スタンドや代わりになるものを使って高さを合わせると作業がしやすくなります。
高すぎると手が疲れるし、屈むことがなくなれば体への負担も軽減されます。
- バーナー・作業台・ウォータージャグ・クーラーボックスの高さを揃える
- スタンドや代わりになるものを使って高さを調整する
キャンプキッチンのレイアウト5パターン
タープを正面にキッチンを配置すれば、コミニュケーションを楽しみながら作業することができます。中にいる子供たちの様子もわかって安心。
それぞれに特徴があります。使いやすいピッタリのキッチンレイアウトを見つけてくだい。
I型キッチン
※右利きレイアウト
クーラーボックス、ウォータージャグ、バーナーをI字型にレイアウトします。ゴミ箱は作業台の下に配置。
動線は左右です。
横一列にセッティングすることで、キッチンスペースを広く取ることができます。みんなで作業するには最適です。
L型キッチン
※右利きレイアウト
クーラーボックス、ウォータージャグ、バーナーをL字型にレイアウトします。ゴミ箱は作業台の下に配置。
コーナー部分を作ることができるのが特徴で、動線が短くキッチンスペースの作業効率が高くなります。
コーナー部分を活かすことで、作業スペースと収納スペースを広く使うことができます。
U型キッチン
※右利きレイアウト
クーラーボックス、ウォータージャグ、バーナーをU字型にレイアウトします。ゴミ箱は作業台の下に配置。
L型キッチンと同じでコーナー部分を作ることができます。
作業スペースと収納スペースを広く取れるため動線の効率が良いのが特徴です。
通路に2人以上入って袋小路にならないようスペースにある程度の余裕が必要です。
アイランド型キッチン
※右利きレイアウト
クーラーボックスを背にして、ウォータージャグとバーナーを正面に並べ独立した島のようにレイアウトします。ゴミ箱は作業台の下に配置。
ウォータージャグとバーナーの前にテーブルを置けばパーティーが行えます。にぎやかな料理を楽しみたい家族やグループ向きです。
II型キッチン
※右利きレイアウト
ウォータージャグとクーラーボックスがバーナーの対面になるようII字型にレイアウトします。ゴミ箱は作業台の下に配置。
最小限のスペースで配置できます。動線が短く、作業効率が良いのが特徴です。
ウォータージャグとバーナーが正面にならないよう少しずらして配置することがポイント、スムーズな動線を作ることができます。
まとめ
家族や愛する人のために料理をする場所のキッチン、キッチンの出来具合で料理に対するモチベーションが左右します。
- キッチングッズはひとつにまとめる
- 火気はテント・タープの外に置く
- バーナー・ウォータージャグ・クーラーボックスの位置が大事
- 収納とゴミ箱の位置も忘れずに
- 高さを揃える
使いやすさや快適さに妥協はしたくないところ。使いにくいキッチンには特徴があります。
- 散らかっていて物が見つからない
- ムダな動きが多い
- 汚い
この3つを意識してレイアウトすることをおすすめします。
「配置を決めたら守る」や「作業台にはものを置かないで広々使う」など、自分なりのルールを決めるのもいいでしょう。
是非、次回のキャンプから取り入れて下さいね。
Good camping life!
おしまいっ